INTERVIEW

建築家・秋山東一が語る
「あいもりエコプロダクツ」

秋山東一×小松幸雄(あいもり株式会社代表取締役)

「ほたて漆喰」を製造販売しているあいもりは北海道伊達に本社をおく会社だ。そして、その会社の創業者であり社長を務める小松幸雄氏は北海道伊達の人でもある。

彼はあいもり以前から、住宅設計施工する小松建設の社長でもある。小松建設は大正10年の創業……ほぼ100年という名門、彼はその4代目の社長なのだ。北海道での住宅設計施工、厳しい気候環境の地域の風土に根差す家、どのような住宅が考えられるのか、どのような性能が求められるのか。住宅は、その土地の素材を、その地域の気候風土に合わせて使いこなしていかねばならない。素材の育った環境素性、性格を知り尽くしいるからこそ、さまざまな工夫と体験を積み重ね、それを使いこなす技術もまたその土地独特のものが育てられてくるのだ。

北海道伊達……、噴火湾に面する場所、そこは海の幸の場所でもある。そこに開発すべき材料、ホタテの貝殻があった。新たな左官材料であるほたて漆喰の開発、生産、販売への道となってくるのだ。2001年のあいもり株式会社創立となる。

彼には北海道発の建材、道産の材料と生産による夢があるのだ。

彼の青年時代の一時、祖父・父の会社である小松建設を継ぐ前、フォークグループ「手風琴」を立ち上げ、父の勘当という辛い目にあいながら、日本全国一世風靡した時代があった。小松幸雄は未だ「手風琴」時代からの、北海道からの新しい風を吹かすこと、「ほたて漆喰壁」を世界的な建材にするという夢に向けて邁進しているのだ。

 

PROFILE

1942年東京に生まれる。
68年東京藝術大学美術学部建築学科卒業、東孝光建築研究所に入所。
72年独立し、住宅を中心に設計活動を展開する。
94年OMソーラー協会のシステム住宅フォクルスハウスを考案する。
その後、Be-h@usを提案、NPO法人BE-WORKSを主宰、現在に至る。

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